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雑記

▼4月9日(木曜日)
▼ 富士見ミステリー文庫終焉へ ▼


上の写真は、現在の富士見ミステリー文庫の注文一覧です。ちなみに富士見ファンタジアは8ページ、富士見ドラゴンでさえ2ページはあるのですが、ミステリー文庫はこの1ページのみになってしまいました。3月で、「SHI-NO シリーズ」、「ROOM シリーズ」が完結したので、これでミステリー文庫の発刊も終了となりそうですね。公式も更新終了ぽいですし。
今現在、注文できるのは上記の2シリーズと、「しずるさん シリーズ」、「マルタ・サギー シリーズ」、「さよならトロイメライ シリーズ」、「待ってて、藤森くん! シリーズ」、「グリモアリス シリーズ」、「ぼくのご主人さま!? シリーズ」と単品で「イキガミデイエス」くらいのようです。部数もかなり少ないですから、気になるシリーズがある人は、早めに押さえておいた方が良さそうですよ。
富士見ミステリーから富士見ファンタジアにシリーズの新作が移籍した「グリモアリス シリーズ」と「さよならトロイメライ シリーズ」あたりは、後から欲しくなってもなかなか手に入りにくくなる可能性が高そうです。まぁシリーズの人気が上がれば、新装版でファンタジアで出すこともありそうですけどね。移籍した2作品とも、ミステリー文庫版よりも確実に売れていて、ミステリー文庫のレーベルの弱さが目に付きました。
結局のところは、ミステリー文庫という名前が、読者とそしておそらく作者も敷居が高く感じられたのが一番痛かった気がしますね。思い切って名前変えてみたら良かったのに(笑)

富士見ミステリー文庫は、このネタが大手ニュースサイトにリンクされて、1日8000ヒットくらいしたことが印象に強く、そんなこともあってなんとなく好きなレーベルだったので、なくなってしまうと一抹の寂しさはありますね。
ミステリー文庫で精力的に活動していた中で、一番の出世頭である桜庭一樹さんの「Gosick シリーズ」が途中で止まってしまったのも痛かったですね。さすがに直木賞作家が、ミステリー文庫に寄稿っていうのは難しかったか…。その「Gosick シリーズ」も最初の方の巻が出版社で品切れ重版未定になっているので、古本屋等で探すしかない状態になっていいます。桜庭さん自体は、続きを書く意欲があって書くなら文芸書サイズで出しなおしたいとインタビューかなんかで言っていたらしいので、もしも出るとしたら角川書店から文芸書サイズで出るのかなぁ。

最近は、ライトノベルレーベルの乱立が激しいですが、さすがにそろそろいくつか消えていきそうな感じはしますね。供給過多な感じがかなりするので、レーベルが弱いと個々の作品がおもしろくても消えていくことになるんじゃないでしょうか。まずはメガミ文庫あたりかな……。





▼4月1日(水曜日)
▼ ノーサイドじゃ終わらない書評 ▼

近いうち感想を書くと言っておいて、1週間以上空いてしまうとは……。
こんなのだから、一日10ヒットもしなくなるんですよね……。
そんなこんなで書いてみます↓
(4月3日若干加筆しました)

「ノーサイドじゃ終わらない 山下卓 (A)
エンターブレイン  表紙/森本晃司  〈3/23〉  09年3月発売
オンライン書店  [ bk1 ] [ amazon ] 

元雑誌記者で現小説家(スランプ中)の『沢木有介』の元に飛び込んできたニュースは、最初聞いたときは、笑ってしまうようなギャグのような話だった。高校時代のラクビー部の先輩である『斉藤勝治』がヤクザ事務所に乱入し、マシンガンを乱射。結果返り討ちになり死亡したというのだ。勝治の葬式に赴くと、そこにはかつてのラクビー部の仲間達との15年ぶりの再会が待っていたのだが、仲間達の対応はどこか冷たく、合うたびに友達をなくしていくように感じた。顔見知りの喫茶店のママには「あなたの存在は耳元で飛び回る目障りな蝿みたいだ」とまで言われ、ここに自分の居場所はないと、へこんでしまう。
しかし、元同僚の記者などから勝治の乱入事件に共犯者がいたという情報を得た沢木は、真相を知るために開き直りを見せる――「思いっきり目障りに飛び回ってやるさ」


「でも、わかる気がするなあ、沢木くんって、ムカつくって言うか、しゃくに障るって言うか、存在自体が嫌味で、基本的に目障りなのよね」
(喫茶店のママに言いたい放題言われる沢木)

「沢木さん、やっぱり愛されることに慣れちゃってるんですよ。自分がとるに足らない存在だとか、周りの人より劣ってるつまらない人間なんだとかって考える機会がなかったんだと思う。そういう自意識が小説を書く邪魔をしちゃってるんじゃないですか?」(みゆき)
「お兄ちゃんのことより自分のことしっかりしてください。人の心配はそれからです」(みゆき)
「あ、はい……」(沢木)

(元ラクビー部員の『牧瀬』の妹『みゆき』(けっこう年下)に完全に言い負かされる沢木)

▼ 沢木有介33歳、ただ今、人生迷走中…… ▼
共犯者もラクビー部員?
実家に帰ったら母親が56歳でシングルマザー?
勝治が注意を引いてるうちに、共犯者がなにかを盗みだした?
勝治がネット上で英雄扱い?
15年振りに会った仲間達との大きなブランクをどう埋めるのか?
14歳美少女が婚約者?
ナカタが旅に出てるから、私も旅に出る?
などなど。真相に近づく度に謎が増え、突飛な小ネタも増す。最後までどういう結末になるのかわからないのがこの「ノーサイドじゃ終わらない」です。

この物語はヨイショなしでガチでおもしろいのですが、中でも私が面白かったのは、主人公「沢木有介」(33)が物語の序盤から中盤にかけての、周りの友人知人から口撃により完全フルボッコ状態になるところです(笑) 上記抜粋シーンを含めかなり言われていますが、中でも元ラクビー部仲間『牧瀬』の妹『みゆき』との会話は必見!最初はキザなこと言ったり余裕を見せていた沢木が、最終的に年下の女性に完全敗北している様はなんともいえないおもしろさです。沢木&年下の女性の会話は他にもあるので、期待して下さい。この沢木は、山下先生曰く「自分では恰好つけてるつもりだけど、恰好悪いキャラクターを描きたかった」とのこと。著者からも恰好悪いというお墨付きを貰った沢木ですが、果たして作中ずっと恰好悪いまま終わるのでしょうか? 是非本書を読んで確認してみて下さい。
主人公の年令に近い人はもちろん、自分が33くらいになったらどうなのか?とか想像して読んでみてもおもしろいと思います。

仲間達との15年間のブランクは非常に大きく、埋まりそうもない溝ができています。それが真相に近づこうと動いていくうちに徐々に昔の高校時代の関係に近づいていく描写がうまくておもしろいです。高校時代の描写の挿入タイミングもかなり良いのではないでしょうか。このあたりの描写がしっかりしているので、登場キャラクターはそこそこ多いですが、人間関係がわからなくなるということはありませんでした。

見ての通りの分厚さの大作ですが、読み終わるまでまったく飽きませんでしたし、一気に最後まで読ませる力がありました。元々ゲームノベライズで小説家デビューした人なので、小難しい表現や文章もなく非常に読みやすいですし、出てくるキャラクターも魅力的かつ個性的な人ばかり。特に「沢木&みゆき」のコンビがかなり良い感じです。
(代表作?のファミ通文庫「BLOOD LINK」シリーズは出版社で品切れ重版未定なのが残念)
山下先生曰く「この物語は、実体験が6割です」とのことでしたが、「沢木=山下」なのでしょうか?そこはつっこんで聞けなかったので、いろいろ想像するしかないですね。
税込みで1890円はけっして安くはないですが、読み終わるまで7時間くらいかかりましたので、文の量が文庫本3冊以上は間違いなくあるはずで、そう考えればそう高くはないはず……。知名度はけっして高くないですが、一読してもらえればそのたしかな実力を感じることが出来ると思います。問題は執筆速度だけです……!
山下先生は、すでに3作ほどは次回作の構想があるようで、中にはこの物語のスピンオフ的な話も……?

まずは「ノーサイドじゃ終わらない」で、読了後の爽快な開放感をあなたも感じて下さい!

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▼3月23日(月曜日)
▼ 山下卓先生が来店! ▼

絶賛放置中でしたが、面白い体験が出来たので、久々に更新です。
ファミ通文庫の「BLOODLINK」シリーズで知られている、山下卓先生がなんとうちの書店に新刊のサインを書きに来てくれました! そこそこの期間書店で働いていますが、自分が好きな作家さんに会ったのは初めてで、変なテンションになってました(笑)
山下先生は、自分が想像していた姿とけっこう近かったので感激しました。その新刊「ノーサイドじゃ終わらない」は、発売前にゲラ(本になる前の原稿用紙のようなもの)で読ませてもらったんですが、かなりの力作。今日はちょっと睡眠不足なので、近いうちに感想をアップしてみようと思います。ちなみにライトノベルではないのです、挿絵もないですし。文庫サイズではなく文芸サイズの本だったりします。文の量は普通の文庫本の4倍近くあるかと。

今日は山下先生の他にエンターブレインの方が2人(計3人)で来店されたのですが、その内一人が「BLOODLINK」1巻からの担当編集のKさんで、Kさんは担当部署が変わっても山下先生の担当は続けているとのことで、7〜8年の付き合いみたいですね。一応イニシャル表記にしましたが、奥付を見れば名前は載ってたりします。そんな2人なのでサイン書いている途中でも、バンバン突っ込んだ話をしていて、とても楽しかったですね。話を聞く限りでは、すでに2作ほどの構想はできていて、すでに1作については執筆中なことを匂わせていました。
1作については、BLOODLINKに出てきた記者も出るらしい? でも伝奇にはしない?
もう片方は「ノーサイドじゃ終わらない」で出てきたあるキャラクターに焦点を当てた作品になる?
山下先生は間違いなく実力はあるのに、ここまで目立ってない理由は間違いなく遅筆なところが原因だと思いますが、今は書きまくりモードであると期待したいところです。

ちなみに「微細回路少女師団(マイクロサーキットガールズ)」って読んだことある人います? リンク先の本屋タウンで表紙が荒いですが確認できます。こっちには昔の私が書いたあてにならない書評あります(笑) これ「BLOODLINK」の1巻と同時期に発売された山下作品なのですが、もうびっくりするくらい未完なのです。1巻丸々プロローグと言った感じでさあいよいよ物語が動き出すよってところで終わっているので、昔の自分もC+という評価にしていますね。で2巻が出るのを楽しみにしていたのに、何時まで経っても発売されない上に、電撃G’s文庫というレーベルが死亡という事態に。今日こんなチャンスないなと思って、思い切って山下先生に「微細回路少女師団(マイクロサーキットガールズ)があそこで止まってて気になって仕方ないです」的なことを言ってみたら、なんで発売されなかったか(させなかったか)を教えてくれました。まぁ一応詳細は出さないでおきますが、自分も感じたことを先生も感じていたんだな〜と。先生は「微細回路少女師団の名前が出てくるとは思わなかった(笑)」と笑みをこぼしたあとに、「私も好きな作品だったんだよね」と作品への思い入れと懐かしさそして、未完の無念さを見せたように感じました。でここからがちょっと驚いたのですが
山下先生「あの物語だったらいくらでも書けるのにな〜 上下巻のつもりだったから1巻目は序章みたいなものだったし」
Kさん「じゃあ出そうよ」
山下先生「原稿はまだちゃんとあるよ」
Kさん「契約書を確認しましょう」
山下先生「○○さんだから、大丈夫だと思う」
私「・・・。(なにかが高速で決まっているようだけど、付いて行けない)」
という感じでミニ企画会議のようなことになってました。もしもこれで本当に「微細回路少女師団」の完結編が出るようなら、7〜8年月日をかけて完結することになりますね!その時は、全国にいる「微細回路少女師団」ファンは一緒に喜びましょう(笑)
まぁ今出しなおすとしたら、リメイクというよりは、完全に新作扱いでしょうけどね!


おまけ
「ノーサイドじゃ終わらない」のサイン本と「BLOODLINK」の最初の巻のサインもらっちゃいました!もらったといっても、当然本の方は自腹で買ってるんですけどね。
「ノーサイドじゃ終わらない」の方はうちだけじゃなくて、他の書店にも回ってサインを書いていたようなので、運が良ければ見つけられると思いますよ。東京都の書店だけの可能性はあります。当店では20冊にサインを書いてもらいました。
山下先生曰く「BLOODLINKにサインをするは、最初で最後になるんじゃないかな」ということなので、かなりのレア物の予感。BLOODLINKは当然初版ですよ!……重版してたよね?




本の履歴

 最近二ヶ月で読んだ本が並んでいます(上にある方の本が、最近読んだ本です)。
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 あきらかなリンクミス・誤字等がありましたら、掲示板で教えていただけますと助かります。

 『20xx年0月』
 ・「タイトル」 作者名〈1/11〉 (B+) おすすめ!  
 現在休止中です・・・。



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02年1月4日公開


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